小さな国 エクアドルの大きな挑戦
債務と貧困からの脱出のために
ーエリック・トゥーサンさんとセサル・サコットさんを迎えてー
12月17日(月) 午後6時 - 8時40分
大阪市立大学文化交流センター
(大阪駅前第二ビル6階)


プログラム:
・「なぜ世界の貧困はなくならないのか?不当な債務の返済を拒否できないのか?」大倉純子さん(ジュビリー九州)
・「発展途上国の債務と私たちの責任」エリック・トゥーサンさん[英語:逐次通訳]
・「エクアドルからの報告:債務返済より教育・医療が優先されるべきだ」セサル・サコットさん[スペイン語:逐次通訳]

申し込み不要、入場料は無料ですが、資料代として千円のご負担をお願いします。
車いすでの参加可能、対応トイレは5階になります。


主催 「小さな国 エクアドルの大きな挑戦」実行委員会
協賛 大阪市立大学大学院創造都市研究科
問い合わせ:
  ATTAC関西グループ tel 06-6474-1167(喜多幡) kitahata@ss.iij4u.or.jp
  (特活)関西NGO協議会  tel 06-6377-5144 knc@ak.wakwak.com

 

●なぜエクアドルなの? どういう話しが聞けるの?
 エクアドルは南米大陸の左肩にちょこんと乗った小さな国。
 「エクアドル」とはスペイン語で「赤道」の意味です。
 大変多織で豊かな自然に恵まれたながらも、国民の4人に1人が極貧状況、不完全失業率は40%に及び、何十万人もの人々が国を離れ、遠く米国やヨーロッパに出稼ぎに行く状況です。
 その中で昨年11月、弱冠43歳で大統領に選出されたラファエル・コレア氏が今、新風を巻き起こしています。

 その極貧状況を生み出しているのが債務問題、つまり借金です。
 多くの発展途上国は依然として豊かな国や国際機関等から多くの借金をしており、そのお金は民衆の為ではなく環境破壊に繋がるプロジェヲ卜や独裁的な政治家もしくは企業の儲けになってる事が多く、毎年国家予算のなんと30〜50%にも及ぶ債務支払いに苦しんでいます、その為に削られる予算はまず国民の医療、教育、環境保全といったものです。

 エクアドルではこの新しい大統領の政府が自ら民衆の側に立って「不当な債務の支払い拒否』を打ち出しました、これは非常に画期的です。
 そして日本はこのエクアドルの債務の相手国、第3位の国なのです。
 彼等の貧困の上に私達の生活が成り立っていると言っても過言ではありません。

 そこで今回は債務問題にお詳しく日本でも著書が好評のエリック・トゥーサンさんと
 エクアドルの活動家、セサル・サコットさん、エリックさんの著書を翻訳されたジュビリ一九州の大倉純子さんをお招きし、現地の生の声をお伺いします。

 債務問題等にお詳しい方は勿論、お金の問題になると難しそうと、これまでちゃんと知る機会のなかった方にも非常に貴重な機会と思われます。

 なぜ途上国が債務漬けになったのか?
 なぜ返す事が出来ないのか?
 はじめに債務問題についての初歩的なレクチャーを行います、
 どなたも安心してご参加ください!


スピーカー・プロフィール
◆エリック・トゥーサンさん
 長年、貧困問題の元凶としての債務問題に取り組んできたCADTM(第三世界債務廃絶運動)ベルギー代表。
 エクアドル政府の「公的融資に対する統合的監査委員会(CAIC)」に海外専門家として招待され、多国間債務(世界銀行・IMF・地域開発銀行)を担当。「南の銀行」に関してもアドバイスを行う。著書にWho owes Who? 50 questions about World Debt (2004、邦訳「世界の貧困をなくす50の質問ー途上国債務と私たち」つげ書房新社,2005)等がある。

◆セサル・サコットさん
 グアヤキル大学経済学教授。「公的融資に対する統合的監査委員会(CAIC)」委員。
 先住民の運動を中心とする「MOVIMIENTO UNIDAD PLURINACIONAL PACHACUTIK - NUEVOPAIS(複数民族統一運動 パチャクティク(新しいくに))」メンバー(同政党は同じ左派としてコレア大統領の党「Alianza Pais」に協力)。サコット氏は2006年大統領選で同党から立候補した先住民のルイス・マカスから副大統領に指名されていた。

◆大倉純子さん
 発展途上国の債務帳消しを求める「ジュビリー2000キャンペーン」が世界的な広がりをみせるなか、2000年の九州・沖縄サミットと福岡での蔵相会合に向けてNGOジュビリー九州を立ち上げ、以来、債務や日本の途上国援助、グローバリゼーション、WTOの問題などに関して、地方の市民の立場からキャンペーン活動に取り組む。訳書「世界の貧困をなくす50の質問ー途上国債務と私たち」